2016/01/03

Greyscale 「Limn Everything」

Limn Everything cover art
Country: Tennessee, US
Release Year: 2015
Label: -
For Fans Of:
Frameworks/Tiny Moving Parts/La Quiete


Track List:
1. Bone Orchard
2. Et Tu, Pater
3. 66 Exeter Street
4. Shaky Warrior
5. Exorcism
6. Horcrux
7. Songbirds Of North America
8. Viral Expansion
9. Roy Batty
10. She Was Something Else

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Anchor Eighty Fourからリリースが決まっているPAのGreyscaleとは別のバンドです。こちらはテネシーのメンフィス出身、検索は"GRYSCL"で。サウンドも緻密で鬼のような展開が目白押しな、Math×Real Screamoスタイル。
とにかくコードが聞こえないくらいアルペジオが右から左へ流れます。Real Screamo~Emoviolenceに特徴的な、目まぐるしいドラミングもかなりインパクトがあります。Vo.も先び散らかすというよりは、La Quieteのように少し力を抜いたスクリーム。時にはメロディパートもあり。

Screamo/Emoのバンドにカテゴライズされるであろうエモーティブな曲が多い彼らですが、他のScreamoバンドに比べてメロディがはっきりとしているところが印象に残りますね。ただ憂鬱で暗いサウンドだけでなく、Gt.の巧みなフレーズと相反するようにシンプルでわかりやすいベースライン。この楽器陣が織り成す展開が、このバンドの魅力を最大限に引き出しているような気がします。

今作はなんとセルフリリース。これだけのクオリティをレーベルの支援なしで作っちゃうあたり、かなりのDIY精神を感じます。そのうちどこかのレーベルが目を付けてリイシューなんていう展開が目に見えますね。
個人的にはDog Knightsからリリースするのがぴったりだと思います。

1つ1つの楽器陣のテクニックが凄すぎる。ニュートラルなテンポのなかで、いくつものオカズ、フレーズを取り入れ、結果的にMathっぽいアプローチを漂わせています。
これは単にScreamo好きだけでなく、Emo好きの琴線に引っかかるものはあると思いますし、もっと言えばAmbientな空気感が好きなリスナーにもオススメできます。
本場ではThe Saddest Landscapeのサポートも務めていたようで、シーンの中でもしっかりとロックオンされています。今後が非常に楽しみなバンドです。

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