
Act:
1. Neoteny
2. ghostlate
3. blue friend
4. elica
5. Duck. Little Brother, Duck!
1. Neoteny
はい!今回はUSからやってきた超絶テクニカルマスロックエモーショナルバンドDuck. Little Brother, Duck!のライブを見てきました。この来日は国内の激情Screamoバンドblue friendが招聘し、全公演サポートに付いて周っています。レーベルやバックのサポート無しの完全DIYによるツアーです。日程は関東を中心に名古屋、東北などわりと日本列島の中心を行ったり来たりするようなかんじで組まれています。僕は15日の八王子場所に行ってきました、近いし馴染みがあるので(笑)海外アーティストのライブは今年初めのTouché Amoré/Loma Prieta以来です。
場所はRinky Dinkの中にある通称8スタと呼ばれているところでした。ここは僕も何度かお世話になっている場所でとても馴染み深いところです。トップバッターは”八王子の狂った果実”ことNeotenyというバンドです。このバンド、実は僕が高校生のころに見たことがあります。今一緒にバンドをやっているBa.が前にやっていたバンドのライブで共演していました。Peace Of Breadというメロディックパンクバンドの元メンバーであり現SENSELESS RECORDSの店主兼8スタPA担当の土屋さんがシンセをいじくり、malegoatでBa.を弾いているはじめさんがパーカッションを担当しています。結成から10年以上も経つベテランバンドです。
僕が高校生の時に見たNeotenyにはパーカッションはいなかったと記憶しています。どうやらメンバー構成がちょくちょく変わっていくのがこのバンドの特徴のようです。バキバキのベースと、耳をつんざくようなエッジの利いたギター、エフェクトを全開にかけたVo.とそこに怪しいシンセの音がマッチングしたサイバーパンクなサウンドを展開。今回は新たにパーカッションも加わり民俗的でトライバルな雰囲気を強めていました。それぞれがバンドマンとしてキャリアのある方たちなので、どことなく漂う貫禄が印象的です。
かなりマイペースに活動しているようなのである意味今回見れたのはレアだったかもしれません。僕も4年ぶりくらいだったので。Soundcloudで音源を公開しているので気になった方はぜひチェックしてみてください!
Soundcloud
2. ghostlate
八王子で活動する激情バンドghostlate。このバンドは僕のバンドとも2度ほど共演したことがあってとても好きなバンドです。90年代アンダーグラウンドScreamo/Emoに影響を受けたReal Screamo、ebullitionのバンドを中心に影響を受けているとおっしゃっていました。何度かライブを見ていますが、この日はいつもに増して気合いが入っているように見えました。ステージでのメンバーの熱量と迫力に圧倒。ノーMCでひたすら曲をプレイします。何度見てもクールなバンドです。実にScreamoバンドらしい雰囲気に満ちています。blue friendもそうですが、国内のEmo/Indie/Screamoシーンはとても知的な感じがします。僕がやっているバンドはどちらかと言えばPunk/Hardcoreよりなのであまり一緒になる機会はないんですが、ライブでの空気感の違い、これが圧倒的です。
余談ですが、DLBD!の転換中に多田さん(Gt.)がBGMを流していたんですがAlgernon Cadwalladerとかをかけていたんですよ。ふつうにテンションあがりました(笑)好みの音楽も近いのでまたお話したいです。
EPを2枚リリースしています。そして八王子に唯一の激情系バンドなので今後も要注目です。
3. blue friend
今回のツアーの中心バンド。以前から名前を耳にしていてYouTubeでもライブ映像を見たりしていたのでとても気になっていました。TA/LPの来日でもサポートを務めていましたね。この日ようやく見れました。音源との印象がまるで違いました。ライブではとにかくヘビィ!Gt.もBa.もかなり歪んでいてロウがとても強いのを体感しました。90'sの影響は確実にあると思うのですが、Chaotic/Screamoを継承した部分とそれだけにとらわれないモダンな部分、この塩梅がとても良かったです。ghostlateがライトでキャッチーなScreamoに対して、blue friendはヘビィでバイオレンスな面を持ち合わせています。
元々このバンドにはベンという外人が在籍していたこともあり海外とのつながりも以前からあった様子。アジアの同系列のバンドとカセットテープのスプリットをリリースするなど、とてもグローバルな部分もあります。いつものライブと違うなぁと感じたのはメンバー自身がトランスレーターとしてDLBD!の通訳をするなど、英語でのコミュニケーションもスムーズだったところです。そういうところからも国際色が滲み出ていたと思います。
このツアーからblue friend単独のデモがリリースされています、僕も買いました。アルバムの制作も予定しているみたいなのでとても楽しみです。
4. elica

前出のバンドとは打って変わってとても聴きやすいバンドでした。初見だったので歌ものバンドかなぁと思っていましたが、その正体はダンサブルなロックバンド。しかし一見ストレートな演奏のように見えてかなり複雑なアレンジが施されていました。テンポが目まぐるしく変化し、全パートが独自のリズムを保っている技巧派なところが目立ちます。DLBD!よりもソフトで音も鮮明なイメージです。
5. Duck. Little Brother, Duck!
とにかくすごい!スーパーテクニカル集団でした。マスロックが好きな方にはドンぴしゃですね。彼らの音源を聴けばわかりますが、音源の時点でかなり技巧的なんですよね。拍もあってないようなビートだし、両Gt.は絡み合いながらも全く違うメロディを構築しています。1曲が5分なんてざらです。それでも格好いいんですよねぇ。マスロックの技巧的な成分、Emoのもつ悲哀な雰囲気も裏を返せば熱を帯びていますね。その熱量がこれでもかと言わんばかりに溢れ出ていました。特にBa.の立ち位置がステージの中央だったんですが、とにかくエネルギッシュ!ヘッドを振り回すし、キメのパートでは飛び跳ねるし一人だけハードコアショーみたいに荒れ狂っていましたよ(笑)あとドラム、彼のプレーは凄まじいですよ!DLBD!の曲はとても複雑なんですが、どの曲を聴いても「あんなアレンジ思いつかねぇよ・・・」と。手数の多さといい、リズムキープなんてそもそもリズムが意味わかりませんし(笑)そんな究極のアレンジをこの4人で演奏すれば曲として成立するから、DLBD!なんでしょう。
1stアルバムの1曲目に収録されている"Billy Mays"からスタート。いきなり好きな曲をやってくれたものだからテンションあがりました。全員がタッピングするパートは圧巻です。"This Is Reallize!"もちゃんとシンガロング。しかしこの日は全体的に人が少なかった(ように見えた・・・)のでお客の盛り上がりもイマイチだったのが否めません。それでもトリのDLBD!では8スタが人で埋まっていましたし、正直もう何をやっているかわからないくらい演奏がハイレベルでしたがオーディエンスはノリノリで見入っていました。
最新作の7インチに収録されている曲もプレイし、"Everybody Loves Screamo" "Steve Jobs"とライブの定番ソングが続きました。そして新曲と"Calvin Young"が演奏され終了。計7曲を40分ほどでやりきりました。アンコールではツアーに帯同しているカメラマンの名前をタイトルにした曲を披露。この曲は完全なるインストナンバーで最後の最後でDLBD!の真髄を見せつけられたような気がします。マスロックは聴かせる・魅せるというところに重きを置くと思うのですが、DLBD!はその中に歌を織り交ぜてくるのでかなり個性的であります。
先月のPswingsetに続きTopshelfのバンドが連続して日本に来るなんてなかなかない機会ですよね。明日がツアーの最終日です。メンツもakutagawa/malegoat/killieと国内インディの最先端を行くバンドが揃っています。もしまだ行かれていない方、迷っている方はぜひ行くことをオススメします!こんな機会二度とないかもしれません。
来月はEnemies、11月にはOwen/Into It. Over It.のカップリング来日も決定していますね。下半期は気になるライブが目白押しです!
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