2013/10/14

Jungbluth 「Part Ache」

Part Ache cover art
Country: Germany
Release Year: 2013
Label: Vendetta Records/Halo Of Flies Records

Track List:
1. Crevasse
2. Wakefield
3. Looks Like Freedom
4. These Rare Moments
5. Au Revoir Tristesse
6. Zwang Abwärts
7. No One But Myself
8. Angebot/Nachsage
9. Crevasse II

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For Fans Of:
Alpinist/rha./Tragedy


ドイツのアンダーグラウンドPUNK/HxCシーンでは”ネオクラスト”と呼ばれる音楽が盛り上がりを見せています。日本ではまだ聴き馴れないネオクラストとはどのようなサウンドなのでしょうか。実は僕もおおまかな定義でしか捉えていなくて詳しく語ることはできないのですが、個人的に感じた共通項としてHxC・スラッシュメタルのような畳み掛けと疾走感、90's Screamo/Chaoticを匂わす激情的な展開とフレーズ、ブラッケンドと呼ばれるポストブラックメタル(イメージ的にはOpethのような長くてインストが入り混じった曲調)風のアレンジ等、特に目立つのはこの3要素ではないかと思います。

”ネオ”というワードは"New"の語源なんだろうなというのは推測がつきますが(正確にはギリシャ語)、ではクラストとはどのようなサウンドを指すのか少し気になりますね。80年代後半のUKパンクシーンではメタルとのクロスオーバーをはかったメタリックなパンクバンドが相次いで頭角を現しました。それが元祖クラストと呼ばれるバンドにあたります。
その後、メタル+パンクのバランスがメタル+HxCに傾倒するバンドが増えます。そしてそれらのバンドの多くはUKの伝説的HxCバンドDischargeからの影響を色濃く反映していたんですね。いわゆるDビートというものです。

Dビートは世界各国に飛び火しここ日本でも小さいコミュニティながらもシーンができあがっていました。
90年代のUSでは激情クラスト的なサウンドをいち早く取り入れていたHis Hero Is Goneというバンドがいます。’00年代に入るとそのメンバーで結成されたTragedyというバンドがUSネオクラストの代表的な存在に位置付けられていきました。このバンドはHxCシーンとも関わりがあるので名前だけでも知っている方は多いと思います。This Is Hardcore Festなんかにも出演していましたよね。
古くは80年代にまで遡るクラストサウンドが、現在新たなクラストとして再び盛り上がりをみせているというわけです。その中でも若くてピチピチしたネオクラストのニューホープとして、ドイツのAlpinistというバンドが注目されています。(現在は活動休止中)そしてAlpinistの元メンバーが参加しているバンドが、このJungbluthというバンドなのです!

こちらがそのAlpinistと言うバンド。ネオクラストに関しては曲を聴けば何となくイメージはつくんですが、説明が難しいですね。あとはジャンルのボーダーラインも判別が難しいところ。
僕がよく利用する3LAというディストロサイトでは、このネオクラスト・ブラッケンドにとても強い方が運営されています。ここで僕が適当に書いた解説よりも詳しいコラムがコチラから参照できますので、興味のある方は読んでみてください。90's Screamo/Chaoticが好きな方にはシンパシーを感じるようなサウンドだと思っています。

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