2026/09/21

訃報が止まらない

 

頼むからみんな元気でいてくれ。

起床してInstagramを開いたら、New Found GloryのChad Gilbert訃報の報せが目に付いた。
嘘だろ・・・って思わず声に出てしまった。
NFGは自分が洋楽を聞き始めた頃に知ったバンド。当時は洋楽の入門と言えば、Sum41やBlink-182、Green Dayなどで、NFGも共に名前が挙がるようなバンドでもあった。だから自分が高校生になって、軽音楽部で同じ洋楽好きの仲間が出来た時、その人たちも当然のようにNFGを知っていたし聞いていた。それ以降知り合う同じ音楽好きもまた同じように、当たり前にNFGを知っていた。それから今に至るまで新譜や動向をかかさずチェックしているし、もはや自分の人生の一部になっているといっても過言ではない。
ChadはPop PunkのみならずHardcoreシーンにおいても、重要な人物であったのはここで説明するまでもない。この喪失は計り知れない。ファンだけでなく、多くのバンドも心を痛めていると思う。

今年はPunk/Hardcoreシーンにおいて訃報が飛び交う不幸な1年のように感じます。このコミュニティは他にも重要な人物を失っているんです。
そしてその人物のいずれもが決して老齢などではないということ。どちらかと言えばまだ若い世代であるということ。いずれもシーン及びカルチャーに大きな影響力を持っていた人物であり、真の意味でインフルエンサーだったと個人的には思っています。

Bo Lueders / Harm's Way (Gt.)

1987-2026

Harm's WayのGt.であり、Metal/PunkにフィーチャーしたPodcast"HARDLORE"を設立しホストとしても活動していたBoは2026年4月に死去しました。死因は公表されていませんが、HARDLOREで共同ホストを務めていたColin Young(Twitching Tongues/Vo.)の動画やHarm's WayのSNS投稿を見るに、メンタルヘルスに起因する自死と推測されます。
BoはKnocked Looseのメンバーが在籍するXweaponXにも参加していたり、MetalとHardcoreシーンを行き来する活躍を見せていました。まだ38歳という年齢で若かったのもそうだし、シーンの中でも大きな存在感を放っていたので非常に残念です。

Lou Koller / Sick Of It All (Vo.)

1965-2026

Hardcoreが好きなら一度は目にし、聴いたことがあるであろうSick Of It Allの創設者でありVo.を務めていました。2024年に食道腺がんが発覚し、闘病の末2025年には寛解。しかしその後すぐに再発してしまい、1年後の2026年に61歳で死去しました。
New York Hardcoreというスタイルの確立を担ったレジェンドであり、HC/Punkシーンにおいては今現在も数多くのフォロワーを生み出しています。Dashboard ConfessionalのChrisは10代からファンであったことを公言しており、SOIAの自伝では冒頭部分を執筆しているほど深い関係でした。またSlayerやP.O.DといったMetalシーンのバンドからも一目を置かれ交友関係を持っていました。H2OのVo.であるToby Morseを見出したエピソードも有名です。
訃報とともにジャンルの垣根を超えて、彼の人望あるエピソードが沢山出てくるのを見ると本当にシーンと人々から愛されていたことがわかります。
彼もまた死ぬには早すぎたHardcoreシーンのアイコンでした。

Andy Williams / Every Time I Die (Gt.)

1977-2026

Andy WilliamsはAEWという海外のプロレス団体にも所属しており、"The Butcher"のリングネームでも知られていました。今月5日のタッグマッチ後にリングサイドで倒れ緊急搬送。その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。死因についてはまだ調査中のようです。
彼もまた48歳という若さでこの世を去ってしまいました。
Every Time I Dieの結成メンバーでもある彼は、バンドの全てのディスコグラフィに参加しておりギタリストとプロレスラーの二足の草鞋でシーンに貢献。試合があってもETIDのライブには欠かさず参加するというストイックな向き合い方をしていました。
音楽とプロレスという2つの顔で世界を湧かせてきたエンターテイナーを失ったことは、カルチャーやシーンのとって大きな喪失です。

Chad Gilbert / New Found Glory (Gt.)

1981-2026

享年45歳。2010年、甲状腺上に腫瘍のようなものが見られ最初の摘出手術を受けています。そこから約10年後の2021年に自宅で意識不明となり搬送されます。診断の結果は、副腎腫瘍という珍しい病気だったそうです。治療に専念するも、2022~2023年には脊椎や肺に癌が転移していることが発覚。今年の3月には3つの脳腫瘍が見つかり手術を受けています。こうして後年の彼は長きに渡る闘病生活を送っていました。
ChadはNFG以外に、Shai HuludというHardcoreバンドにVo.として在籍。またMadballやH2Oのメンバーで結成されたHazen Streetというバンドにも参加していました。
裏方としても活躍しており、A Day To RememberやTerror、Fireworks、Trapped Under Iceといった名だたるバンドのアルバムをプロデュースした実績もあります。
プレイヤーとしても裏方としてもその才能を遺憾なく発揮していただけに、今回の件は本当に惜しまれます。自分の青春時代のど真ん中にいたバンドでもあるのでとても悲しいです。

毎年アーティストの訃報は嫌でも目にすることになりますが、これほどまでに自分の好きなカルチャーの中で人が亡くなっていくのは初めてです。
追悼の意を込めて。

Rest in peace.
Rest in power.

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