2014/05/24

Issues 「Issues」


Country: California, US
Release Year: 2014
Label: Rise Records

Track List:
1. Sad Ghost
2. Mad At Myself
3. Life Of A Nine
4. The Langdon House
5. Late
6. Old Dena (By Scout)
7. Stingray Affliction
8. Never Lose Your Frames
9. Personality Cult
10. Tears On The Runway Pt.2 (Feat. Nylo)
11. The Settlement
12. Disappear (Remember When)

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For Fans Of:
Restless Streets/Whether, I/Woe, Is Me



最近の流れからしてこのブログでこのようなバンドを取り上げるのは異例ですよね。メタルコアは僕が高校の頃にドはまりしていたジャンルでありますが、様々なアイデアが出し尽くされシーンが飽和状態になった時にマンネリを感じ聴くのをやめた経緯があります。それ以降、チェックし続けていたバンドの新譜に見向きもしなくなって・・・(笑)Pop Punkや90's Emoという方向へ進んだわけですが。
このバンドはフロントマンのTylerをはじめex-Woe, Is Meという肩書がありますが、それだけではそれほど魅力的ではありませんね。
曲を聴くとどこか革新的なサウンドを感じ取れました。それはTyler自身がルーツにしているR&Bやエレクトロというところがふんだんにアレンジされているというところです。


Woe, Is Meでフロントをやっていた頃からこのシーンでは才能あるシンガーとして注目されてきました。彼に限らず'00年代のScreamo/Loudシーンのシンガーは才能を兼ね備えていると同時に移り変わりが激しいところも特徴の1つです。というのもどうやら人格的に問題のある人が多いらしく、バンド側からクビにされたり、いわゆるメンヘラ的な行動が目立ち周囲の手に負えないなんていう人までいますね。
Woe, Is Meも本国アメリカではティーンからの支持は大きなものでしたが、バンド内の人間関係が発端でTylerをはじめ何度も加入/脱退劇が繰り広げられてきました。
脱退組で結成されたIssuesは伸び伸びと自由に、彼らのやりたいことをやっているように見受けられます。近年のトレンドの1つであるElectro + Metalcoreサウンドは最初こそ新鮮味がありましたが、現在では飽和状態にあり没個性的です。


構成だけを見ると没個性的なんですが彼らの送り出すサウンドには彼ら独特の個性がしっかりとあります。それは前述のR&B要素の導入です。曲のみにアレンジを施すだけでなく、Tylerの歌い回しにもこのR&B要素がしっかりと表れています。ここが他のバンドと圧倒的に違う点であり、彼らにしかできない業ですよね。スクリームからクリーンパートになだれ込む展開はとても緩急がありサビのクリーンパートはメロも含め、まるでNe-YoやChris Brownを聴いているかのよう。
ここまでMetalcore meets R&Bな雰囲気はなかなか普通では出せないと思います。数あるElectro + Metalcoreやクラブミュージックをベースにしたクラブコア(エレクトロコア)の中でも頭1つ抜きん出た存在感があります。

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