2016/08/12

Owen 「The King Of Whys」

The King of Whys cover art
Country: Illinois, US
Release Year: 2016
Label: Polyvinyl Records
For Fans Of: Into It. Over It./Sun Kil Moon/City And Colour


Track List:
1. Empty Bottle
2. The Desperate Act
3. Settled Down
4. Lovers Come And Go
5. Tourniquet
6. A Burning Soul
7. Saltwater
8. An Island
9. Sleep Is A Myth
10. Lost

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生きるエモレジェンド、Mike KinsellaことOwenの新作です。スタジオアルバムは2013年から実に3年振りとなります。とは言ったものの、2013年からは毎年コンスタントに作品をリリースし続けていました。2014年には自身のルーツをOwen色に仕上げたカバーアルバム、2015年にはInto It. Over It.とのスプリット。そして今作になります。
やはり、アルバム単位で聴くと「あぁOwenだ・・・」ってなります。安心感にも似たような感覚です。彼の作品は新しくなるごとにシンプルなまとまりを見せていますよね。初期なんかは1曲6分平均が当たり前でした。それはそれでアンビエントな仕上がりをみせていて、Owenという繊細でアーティスティックなパーソナリティをGt.一本と歌声だけでしっかりと表現していました。
近年ではより洗練されたソングライティングが目立ち、全体的にシュッと聴きやすくまとまっているなぁといった印象です。


いやぁ良いですね。好きなアーティストの曲だからより琴線に触れるっていうのもあるかもしれませんが、このエモさはMikeさんにしか出せないですね。楽曲自体はカントリーを基調とした牧歌的なアレンジが多いですが、なんでしょう。Emoを感じさせるアプローチと言いますか。コードよりもアルペジオを主体とした旋律、メロディの美しさには本当に惚れ惚れしてしまいますね。
ただ単にアトモスフェリックな雰囲気を漂わせるだけじゃなく、そこに響くメロディがエモいもんだから、心に直接響くんですよね。喜怒哀楽という感情にスッと入ってくる、そんな素敵な音楽をいつも届けてくれるんです彼は。


こういう空晴れ渡るような牧歌的な曲も最高なんです。今作、リリースは夏ですが秋空の下で聴きたくなるようなアルバムですね。個人的にですが、Owenに夏は似合わないと思っています(笑)
どこか寂しげで、川辺を一人で歩いていく1人の人間を想像すると、余計にOwenの世界観に浸ってしまいます。Owenの楽曲に対するイメージはこんな感じ。


もしOwenのようなアーティストを知りたいなら、Sun Kil Moonはいかがでしょうか。Sun Kil Moonはバリトンボイスが利いているので、エモさよりも渋さのほうが強めですが同じフォーキーな音楽といい、儚い空気を伝ってくる歌声といい、共通するものがあるんじゃないでしょうか。
また来日してほしいな。くっそ眠くなったけど(笑)

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