2024/11/08

Onsloow「Full Speed Anywhere Else」

 

Release Year: 2024
Label: Tiny Engines
Country: Trondheim, NO
For Fans Of: Sløtface/Slow Pulp/Momma

Track List:
1. Riding On Lies
2. Taxi
3. Brakes
4. Body Parts
5. You From Before
6. Nothing Is Like The Nothing We Share
7. Fortified
8. Japan
9. Muscle Memory
10. Now I Get It

ノルウェー出身の4人組。これめちゃくちゃ良いアルバムでした。
近年のEmo/Alternative/Neo Acousticが好きな人はマジで聴いた方が良いです。
1曲目から喰らう。この跳ねるようなPopさっていうのがけっこう色んな曲に散りばめられているんだけど、完全に同郷のSløtfaceと同じ雰囲気を纏っているんだよなぁ。
それでいてサビのエモメロな展開、殺傷能力高過ぎぃ!
こんなの嫌いなわけないじゃん!

からの2曲目。この曲はアルバムリリースが決まったと同時に先行公開されたシングルだったんですが、当初これを聴いた時から期待値がかなり高かったです。
文句なしにキャッチー。このキャッチーさとエモさの塩梅は昨年Slow Pulpがリリースした『Yard』に通ずるものがあります。
本当に良い。

ポピュラー音楽において北欧と言えばHeavy Metalのイメージが強いかもしれないですが、実はけっこうEmoやIndieがアツい地域だったりもします。
古くは来日もしたことあるStarmarketとか。
Youth Pictures Of Florence HendersonはEmo/Post Rockを辿っていくと必ず名前を聞くし、今年アルバムを出したI Love Your Lifestyleなんかは日本でもEmo好きな間で名の知れたバンド。
初期はNatalie EvansがVo.として参加していたYou Could Be A CopもYPOFHのメンバーのプロジェクトだし、ディグるとけっこう良質なバンドが多かったりします。
そんなシーンを持っているノルウェーから出てきたOnsloowは正にニューホープって感じ。
マニアックな層じゃなくても琴線に触れる曲が多いのはこのバンドの強みです。

曲は単純だけど途中で男性がメインVo.に入れ替わる展開が技巧的。
自分で言うのも何ですが、年間相当な曲を聴いていてもアルバム通して好きっていう作品は本当に一握りです。
そういうものが個人のベストになっていくんですが、今作は本当に全曲当たりくじみたいな感じでした。1曲ずつ紹介したいくらいですが、今はサブスクで気軽に聴ける時代なのでここに上がっていない曲は是非ご自身で聴いてみてください。
マジのマジでおすすめですこのアルバム。

リリース元のTiny Enginesは給与未払いなどの問題でレーベル業務を停止していましたが、昨年から体制を一新してレーベル活動が再開しました。
従来TopshelfやCount Your Lucky Starsに引けを取らないEmoやIndieに精通したレーベルとして存在感を発揮していましたが、そのスタンスは変わらず。
去年はawakebutstillinbed、今年はAnnabelの新譜をリリースしましたね。
Onsloowのような新しいバンドの獲得も積極的にやっているみたいなので、今後も要注目なレーベルであることは間違いないです。

【おまけ】
同郷でキャリア的にも先輩のSløtfaceはこんな感じ。
このバンドもマジで良い曲多いので、是非アルバム聴いてみて。

昨年のAOTYの中でもトップクラスに良かった、Slow Pulpの『Yard』から特に好きな曲。
Emoはジャンルじゃなくて宿るもの。その曲の1つです。

Mommaは90's Alternative~00's Popの良いところをかっさらったようなバンド。
この曲は今年出たシングルだけど、次のアルバムへの布石だろうから超絶楽しみ。

0 件のコメント:

コメントを投稿