The Menzingers 「Rented World」

Country: Pennsylvania, US
Release Year: 2014
Label: Epitaph Records

Track List:
1. I Don't Wanna Be An Asshole Anymore
2. Bad Things
3. Rodent
4. Where Your Heartache Exists
5. My Friend Kyle
6. Transient Love
7. The Talk
8. Nothing Feels Good Anymore
9. Hearts Unknown
10. In Remission
11. Sentimental Physics
12. When You Died

Facebook
Tumblr

For Fans Of:
The Downtown Struts/The Lawrence Arms/Off With Their Head



2年ぶりの新作です。前作よりもさらに落ち着きを見せています。The Menzingersだ！っていう熱量よりも、よりカントリーライクなスローテンポなトラックが増えました。Orgcoreなんていう風に形容されたりもしましたが、今作は純Punk Rockといったかんじでしょうか。EpitaphやFat Wreckのバンドに見られるエナジーに満ち溢れた骨太サウンドというのも少し控えめになっているような気がします。
勢いよりも歌ものに焦点を当てた作風とも取れますね。


相変わらずなのは泥臭さや男臭さといった部分。とても人間味があります。The Loved OnesやBangers、Have Notsといった荒らさのあるパンクサウンドをこのバンドは上手い具合にアンセム仕立てにしてあるのが面白いです。毎度双方のVo.の歌唱力には驚かされます。力のこもった声を上げたかと思うと、美声でしっかりとメロディを歌い上げるパートもありますし、ツインVo.の掛け合いもあり、シンガロングあり、”歌う”という点ではバリエーションが非常に豊富です。


ただですねぇ、前作と比べると少し物足りなさがありますねぇ。冒頭から怒涛のキラーチューンが連発した前作はやはり怪物級の仕上げをしてきたなぁと感じるのです。今作での醍醐味はアルバムの中盤にあります。哀愁・郷愁感が滲み出たトラックがM4あたりからずっと続いていきます。