2021/08/15

2021年上半期まとめ

2021年上半期に聴いた音源を一挙紹介します。

●2021年1月以降にリリースされた

●今年初めて聴いた2021年以前の作品は除外

●オリジナルは過去だけど今年リイシューされているものは含む

この条件でピックアップしていきます。

Portrayal Of Guilt / We Are Always Alone
Country: Texas, US
Label: Closed Casket Activities

アルバムとしては2枚目。Black MetalとReal Screamoのフュージョン。
Young And In The WayとBeau Navireの間にできた子供と言っても過言ではないですね。
目まぐるしい変則的なリズムに手数の多いDr。終始絶叫するVo。
不穏なメロディを刻み続けるGt。地獄のようなサウンドです。


For Your Health / In Spite Of
Country: Ohio, US
Label: Twelve Gauge Records

2019年にリリースされたShin Guardとのスプリットでこのバンドを知った人も多いのではないでしょうか。満を持しての1stアルバムです。
曲によってはPM TodayとかThe Fall Of Troyを感じさせるものもあるので、Chaotic/Mathcore的なアプローチも大胆に取り入れているんですよね。
界隈的にはScramzバンドと共演していることが多いみたいです。


Hazing Over / Pestilence
Country: Pennsylvania, US
Label: Acrobat Unstable Records
今年に入ってメンバーチェンジと同時にバンド名も変えてしまったex-Shin Guardです。
Shin Guard時代の粗さを削ぎ落してソリッドな音に。
サウンド面では大きな変化はないものの、メジャースケールな音圧が印象に残ります。


Closer / Within One Stem
Country: New York, US
Label: Lauren Records
2ndアルバムです。前作の延長線上にある作品。
Screamoバンドには珍しいDr.がVo.を兼任しているスタイル。
I Hate SexとかLa Lunaが好きは人におすすめです。


...And No One Knew / Debris
Country: Pennsylvania, US
Label: Middle-Man Records
Short FictionsのAlexがVo.を務めるScreamoバンド。
Coma Regaliaのメンバーも参加しています。
Middle-Man Recordsはこういうバンドの宝庫だなぁ。


Glassjaw / Coloring Book
Country: New York, US
Label: Self released
2017年に待望のフルアルバムがリリースされ完全にカムバックを果たしました。
このバンドは本当に唯一無二というか、独自のスタイルを貫いているって感じ。
4年ぶりにリリースされた今作は6曲入りのEPで、レーベルを介さないセルフリリースとなっています。RoadRunnerと過去に揉めたことがあるので、あまりレコード会社は信用してなさそうです。
この人たち何が凄いって、こんなに奇天烈で実験的なサウンドなのにライブめちゃくちゃ上手いのよ!YouTubeに上がっているPukkelpop2018の映像を是非観てほしいです。


The Armed / Ultrapop
Country: Michigan, US
Label: Sargent House
Frank Turnerの曲の一部を無断で使用し、その曲のアートワークはex-GallowsのFrank Carterを起用するというもうめちゃくちゃな事件が数年前ありまして。
そんなThe Armedの最新作Ultrapopはタイトルが示す通り、従来の彼らからは想像もつかない程聴きやすい仕上がりに。No Rest Until Ruinの頃のようなゴリゴリのConvergeみたいなサウンドに比べると確かにウルトラポップなのかもしれない。そうは言ってもやっぱりThe ArmedはThe Armed。ってことでDaughtersとかThe Locust好きな人は是非聴いてみてください。
このバンドのトリビアはたくさんあるんだけど書くと長くなるから割愛します。


Darko US / Darko
Country: Utah, US
Label: Self released
Chelsea GrinのVo.TomとEmmureのGt.Joshがタッグを組んだプロジェクト。
高速メロディックにもDarkoというバンドがいますが、こちらは全く別物。名前にUSが付いているのも、被りを避ける為にあえてそうしているようです。
過去にEPをリリースしていますがアルバムは今回が初。Emmureよりも耳をつんざく不協和音のオンパレード。僕は勝手にX-Filecoreと名付けました。


Left To Suffer / On Death
Country: Atlanta, US
Label: Self released
00年代初期のNu-MetalとかMixture全盛期っぽいサウンドを展開。
各楽曲ではゲストボーカルがそれぞれ参加しています。
日本からはCLYSTAL LAKEのRyo、Chelsea Grin/Darko USのTomなど。


Bone Cutter / Bone Cutter
Country: California, US
Label: Twelve Gauge Records
つるの剛士も絶賛したHeavy Heavy Low Lowのメンバーによる新バンドです。
万人受けガン無視のHHLLイズム満載ですよ。なんか最近USではこういう00年代初頭のMathcoreが再燃しているようなんですよね。SeeYouSpaceCowboyとかKaonashiとかが台頭しているのを見ると確かにその毛があるようです。あるメディアでは"Myspace Era Deathcore"なんて書かれていましたが、Myspace Eraドンピシャ世代なんでとても良い響きだと思います。そのうちPurevolume Eraとか言われちゃうのかな。
HHLLはもちろん、Duck Duck Goose、The Number Twelve Looks Like Youとかが好きな人は是非。


Scarlxrd / Dxxm II
Country: West Midlands, UK
Label: Lxrd Records
TrapとMetalのクロスオーバーサウンド。ラッパーの割にはやけにシャウトが上手いなぁなんて思ってたら元々そっち系のバンドでVo.していたみたいです。更には元YouTuberで当時を知る人は今とのギャップにドン引き的な感じらしい(笑)
もっと明るい感じのキャラクターでやってたそうですが、本人曰くScarlxrdの方が素の自分に近いらしいです。日本のアニメが好きなようで、東京喰種の一幕をサンプリングした曲もありますね。OをXで表記したりちょっと中二臭さがありますけど、でもまぁビートかっこいいし冒頭でも話した通りシャウトが上手いから普通にかっこいいです。
Ghostmane、初期のXXXTENTACION、日本だとJin DoggとかLil J、Young Zettonあたりが近いエッセンスのラップやってます。


Moshimoshi / Moshimoshi I
Country: Helsinki, Finlands
Label: All That Plazz
確かTwitterで知ったんですが非常に探しにくいバンド名。
Moshimoshiというワード自体が海外でもある程度認知されているようで同じ名前のレーベルだったりSteve Aokiの曲が出てきたりするからややこしい。なんだろう、KawaiiとかSenpaiとかそういう類のやつです。
で、このバンドはもろにMerchant Shipsなので2010年代初頭のCount Your Lucky StarsとかTopshelfのバンド追ってた人は聴いてみてください。


Highway Sniper / Greatest Hits2: This Time It's Personal
Country: Ohio, US
Label: Evil Doer Records
Heart Attack ManのEricとex-Such Goldで現Taking MedsのSkylerが在籍するHxCバンド。こういうエッジの利いたダークなHxCって久しぶりです。Greatest Hits2ってことは1もありますし、これらは決してベストアルバムではないという所に注意。完全に遊び。でも好き。


Late Nite Wars / What If I Told You...
Country: Massachusetts, US
Label: Self released
このカムバックはマジでびっくりしました。10年ぶりの新作です。
当時Pop PunkとかEasycoreが盛り上がっていてこのバンドもその渦中にいたんですよね。アルバムとかもしっかり出してたし。ただまぁシーン移り変わりだとか、ある種飽和状態だったPop Punkバンドが淘汰されていくような流れの中で自然的に消滅していったような記憶しかなかったので、EP出しますってなった時はえ!懐かし!という気持ちに。
他のPop PunkってちょっとEmoのテイスト入れたりしてハイブリッドな立ち位置を目指そうとしていったんですけど、このバンドはひたすらグッドメロディな曲を追求していく感じでした。今作でもそれは変わらずです。凄いよ、10年前と何も変わっていない。


Near Dark / Silver Lining
Country: New York, US
Label: Patient Zero Records
Set Your GoalsのMattがVo.を務めるPop Punkバンド。
そういえば前にChainsというバンドを始動させていましたがあれはポシャったのかな・・・
初期Saves The Dayみたいな感じです。


Belvedere / Hindsight Is The Sixth Sence
Country: Alberta, Canada
Label: Thousand Island Records
2016年振りの新作。前作がパッとしない雰囲気だったんですが、今作はかなりらしさを取り戻した仕上がりになっています。そうそう、Belvedereと言えばこういう感じなんです。とにかく速くてピロピロやっときゃいいのよ!
Protest The HeroのVo.がゲストボーカルで参加しているトラックもあるので聴いてみてください。


Fiddlehead / Between The Richness
Country: Massachusetts, US
Label: Run For Cover Records
Have HeartのVo.であるPatがフロントを務めるPunkバンドの2ndアルバム。Basementのメンバーが参加しているっていうのは知っていたんですが、Youth Funeralのメンバーも在籍してるっていうのは驚きでした。
アルバムタイトルになっている"Richness"っていうワードはPatの家族が由来になっているそうです。めちゃくちゃTitle Fightと同じヴァイブスを感じるんですが、今回のアルバム制作に影響を受けたバンドってQuicksandとかThe Smashing Pumpkinsとか90'sオルタナ~Post-Hardcoreだってインタビューの記事に書いてありました。
このアルバムはかなり良いんですが、その良さっていうのはアルバムを通して聴かないとわかりにくいかもしれない。現行のPunk/Hardcoreシーンの中でもトップクラスのバンドだと思います。これ本当に要チェック。


Tigers Jaw / I Won't Care How You Remember Me
Country: Pennsylvania, US
Label: Hopeless Records
最初にリードトラックを聴いた時に「これがメジャーのサウンドか!」と思ってしまうくらい、垢抜けたなぁって感じました。Run For Cover Records時代から知っている人にとっては、このスケールの変わりように驚いたのではないでしょうか。かくいう僕もその一人でございます。まさかTigers Jawが飲食店の有線で流れる日が来るなんて誰が想像したでしょうか。(実際お店で流れてるの聴いたことあります)
よくあるのがメジャーに行ってサウンドが大衆受けに変化してしまうってやつ。Tigers Jawにも多少なりともそれはあると思います。Cat's Cradleみたいな曲今まで無かったアプローチですから。でもアルバム通して聴いてみると、ちゃんとTigers Jawらしさが残っている曲もあるんです。なんなら今までのアルバムの中で今作は一番好きかもしれない。
このアルバムがリリースしてすぐに、収録曲を全曲順番通りに再現するライブをYouTubeに上げていたのもまた粋な取り組みだと思います。こういう時代というのもありますからね。
何よりそういう大胆なアクションを起こせるのが好きだなぁ。このアルバムも要チェック。


Kittyhawk / Mikey's Favorite Songs
Country: Illinois, US
Label: Count Your Lucky Stars
過去リリースされたEPやSplitに収録された曲だけを集めた編集盤がCYLSよりリリースされました。僕このバンドのSplitとかはあんまりチェックしてなかったんですが、良い曲たくさんあります。アルバム"Hello, Again"のKittyhawkしか知らない人はこの機会にこちらも聴いてみると良いですよ。
超絶どうでもいいけど、KateとEvan(Into It. Over It.)って破局してたんだね・・・


Really From / Really From
Country: Massachusetts, US
Label: Topshelf Records
この曲聴いた時にめちゃくちゃTopshelfっぽいリリースだなって思いました。曲によってはDoeっぽいものもあって、バンド編成も色んな楽器隊がいるっぽいからそういう意味でも面白いです。


Pale Waves / Who Am I?
Country: Manchester, UK
Label: Dirty Hit
2枚目のアルバムです。これもうジャケットからもわかるようにサウンドが完全に00年代初頭に回帰してるんですよ。Avril Lavigneの1stアルバムとかJessica Simpsonとかああいう感じのテイスト流行ってたじゃないですか。このアルバムは正にそういうところにインスパイアされてる仕上がりになっています。
Vo.のHeatherはThe Cureをフェイバリットに挙げていて、彼女の中で最も重要な要素はキャッチーであることらしいんです。それ通り、特に今作ではどの曲もすっげー聴きやすい。


Camp Trash / Downtiming
Country: Florida, US
Label: Count Your Lucky Stars
今年のCYLSは仕事してんなー。こちらは新人バンドなんですが今年のFESTにも出演が決まっているし、かなり勢い付いてる印象。今後が楽しみです。


Origami Angel / Gami Gang
Country: Washington, US
Label: Counter Intuitive Records
5th Wave Emoの中でも異質なバンド。テクニカルでGt.にキャッチーなメロで一見、Emoバンドに聴こえるんですがMetalcore顔負けのブレイクダウンパートが突如始まったりする斬新なサウンドです。
こういうバンドこそジャンルに捉われていないという感じがしますね。ライブ映像を見るとBa.がいない2ピースなんですけど、音がスカスカしていないのが不思議。ゲームキューブの起動音をSEにしたりどことなくナードな感じを漂わせています。
1stアルバムにはライブアンセムになっている曲も収録されているので両方チェック!


Gulfer・Charmer / Split
Country: Canada/US
Label: Topshelf Records
ミシガン州のCharmerとカナダのGulferによるスプリット。
Gulfer目当てでチェックしました。このバンドはBig Scary Monstersから出したアルバムが今の彼らを形作っているよなぁって思います。
Math Rockなんだけど小難しさはあまり感じないし聴きやすいのがこのバンドの良い所ですよね。Charmerも5th Wave Emoなゆったりなサウンドのバンド。どちらもポップで手を出しやすいです。


Great Deceivers / Great Deceivers
Country: Illinois, US
Label: Landland Colportage
活動歴10年以上を迎えたIndie/Emoバンド。
このバンドに所属するSeth Engelが今のシカゴIndieシーンにおいてキーパーソンとなっているんですよ。この人にスポットを当てた記事を今度投稿するので、本稿では詳細を割愛しますね。アルバムは言わずもがな、良き。


Jeff Rosemstock / Ska Dream
Country: New York, US
Label: Polyvinyl Records
昨年リリースされた"No Dream"の全曲をSkaアレンジで再録という強過ぎるアルバム。同じ曲でもアレンジがガラッと変わっているので曲ごとに受ける印象もかなり違います。上に貼った"Checkerboard Ashtray"という曲はこのSkaアレンジが断然良い!
同じアルバム、同じ曲でも違った楽しみ方ができるというリスナーを楽しませる工夫最高過ぎますね。
彼自身元々The Arrogant Of Sons Of Bithces~Bomb The Music Industry!というバンドを渡り歩いてきているので、Skaにルーツがあるんですよね。銀杏BOYZの「あいどんわなだい」を日本語のままカバーしていて、向こうのライブなのにめちゃくちゃ盛り上がっている映像があってほんと好き。


Mannequin Pussy / Perfect
Label: Pennsylvania, US
Label: Epitaph Records
HxCを感じる曲からメロウなナンバーまでをこなす3ピース。
この曲がめちゃくちゃ良いです。90'sバイブスを感じる哀愁漂うメロディがツボでした。
裏で鳴っているGt.のフレーズがGin BlossomとかGoo Goo Dollsを思い出さずにはいられない。


Cloud Nothings / The Shadow I Remember
Country: Ohio, US
Label: Carparks Records
暗いなぁ!暗い!でもそれが良い!どんどん闇堕ちしてほしい!笑
本当にこのバンドってメンバーの見てくれと、やっている曲のギャップがすげえのよ。
絶対インテリなサウンドなんだろうなぁって思うじゃないですか。
曲、めちゃくちゃPunkを感じます。


Calyx / Stay Gone
Country: Pennsylvania, US
Label: Salinas Records
2021年ニューカマー。P.S Eliot、いやもはやその前身であるThe Ackleysに通ずる音楽性です。このバンドってジャンルで言ったら全然Screamoとはかけ離れているんですが、激情的な展開が多いんですよねぇ。ブーストがかかっているというか。エモーショナルなんですよ。


Worriers / The Old Friends EP
Country: New York, US
Label: Bruiser Worldwide
全曲カバー曲で構成されたEPです。
ぶっちゃけ、特筆すべきことはないです。ただRancidのカバーが聴きたかった。以上。


Chordate / Fissures
Country: Indiana, US
Label: Middle-Man Records
またまたMiddle-Manからのリリース作品です。
叫ばなくなったCityCop。ん~これはSlowcoreとも呼べるんでしょうか。IdaとかRibbon Fixを激情的にした感じとも取れます。


Citizen / Life In Your Glass World
Country: Michigan, US
Label: Run For Cover Records
アルバムごとに違ったアプローチが見られるCitizenももはや中堅レベルの活動歴を迎えました。今作はInterpolとかBloc Partyみたいなシンプルでタイトなビートに載せた曲が多い印象を受けました。このアルバムをリリースした直後に、アルバム収録曲のRemixを集めたEPを立て続けにリリースしました。
Jeff Rosenstockといい、こういうアルバムとは別Ver.の曲をリリースするっていう手法もしかして流行ってる・・?


Lil Skies / Unbothered
Country: Pennsylvania, US
Label: Atlantic Records
2 Pacなんか大したことねぇよ という発言で炎上してしまったことがあるLil Skies。
流行りのTrap×Emoスタイルです。Lil PeepとかXが筆頭となった、哀愁漂うトラックに内省的なリリックを乗せたスタイルをいつしかEmo Rapなんて呼ぶようになりましたが昨今のUS HipHopシーンではTrapの次に流行ってんじゃないかと思うくらい定着してきているジャンルですね。一時期Mumble Rap(Lil PumpのGucci Gangみたいな曲)なんかが話題になっていましたが、完全にEmo Rapに持っていかれた印象を受けます。


Lil Durk / The Voice
Country: Illinois, US
Label: Geffen Records
収録曲が追加されてリリースされたThe Voice Deluxe版。
これもEmo Rapという括りになるんだろうか。2011年に次世代のPop Punkバンドがたくさん登場にしたときに、Title Fightに続け!みたいな感じで似たようなバンドがどんどん出てきましたがジャンルは違えどEmo Rapにも同じことが言えるのかなと感じます。同じジャンルでも1つ個性がないとやっぱり食傷気味になってしまいますね。
2011年にリリースされたBig Seanのアルバムを聴くと、Trapのトの字も出てこないビートなんですよ。最近Nasの新作とかも聴きましたが、クラシックと呼ばれるスタイルがすごく新鮮に聴こえるんですよね。


Bebe Rexha / Better Mistakes
Country: New York, US
Label: Warner Records
Thrash MetalのBIG4と言えばMetallica、Slayer、Anthrax、Megadethですが、Rita Ora、Dua Lipa、Charlie XCX、Bebe Rexhaは現行Popシーンの四天王だと勝手に思っています。次世代のPopアイコンであるのは間違いないです。
前作同様、怪しくメランコリックな展開の中に見え隠れするキャッチーな部分に惹きつけられちゃいます。Ty Dolla $ignが客演で参加してる曲ハズレがない説を推していきたい。


Jhené Aiko / Key A: Third Eye
Country: California, US
Label: Universal Music
「第三の目」というタイトルが似合いすぎる。
そんなスピリチュアルでソウルフルな仕上がりを見せている今作はゲストが多数参加。元パートナーであるBig Seanも共演しています。去年リリースした"Chilombo"というフルアルバムがめちゃくちゃ良いので是非聴いてみてください。


Twenty One Pilots / Scale And Icy
Country: Ohio, US
Label: Fueled By Ramen
6枚目のフルアルバム。前作から2年経っているんですが、全然そんな気がしない・・・この前出したばかりの感覚です。前作のシリアス路線からは脱却を図り、かなりポップな仕上がりになっています。Twenty One Pilotsはこういう感じの方が良いね。


Kota The Friend / Lyrics To Go, Vol.2
Country: New York, US
Label: FLTBYS (Flight Boys)
この人は自分と色々な共通点があるので1stアルバムからずっと聴いていますが、日本じゃまだまだ知名度があまりない気がします。流行りのEmo RapでもTrapでもなく、The Sound ProvidersのようなジャジーでスムージーなChillいサウンドが特徴。ビートがマジで良いんですよね。リリックもThug Lifeとかメンヘライズムな感じではなく、日常を切り取ったようなものだったり地元への愛とか家族、思い出みたいな内容で胃にも優しい。
Sam Ock好きな人にもおすすめです。


Justin Bieber / Justice
Country: Ontario, Canada
Label: Def Jam Recordings
前作から1年足らずリリースされた新作。
"What Do You Mean"が日本でも話題になって本格的にJustinを聴き始めた人多そうですよね(自分がそうでしたw)
彼とChris Brownの声は歌う為の声なんだなぁっていうのをアルバム聴くたびに痛感します。甘くハスキーな声っていうんでしょうか。
US市場を相手にしているKpopがどれだけJustinのようなアーティストから影響を受けているかがすごくわかる。でもJustinはカナダ人なんだよなぁ・・・


Trippie Redd / Neon Shark Vs Pegasus
Country: Ohio, US
Label: Ten Thousand Projects
昨年リリースされたフルアルバム"Pegasus"に"Neon Sharks"という完全新作のフルアルバムがくっついたDeluxe版。1つで2度楽しめちゃうわけです。
Neon Sharkサイドで制作された楽曲は全てバンドサウンドでBlink-182のTravis Barkerがプロデュースしているっていうところがポイント。ゲストにDeftonesのChino Morenoが参加していたりするので、かなりのガチっぷり。昨今のHipHopシーンのムーブメントとして、バンドサウンドとの融合っていうのがトレンドの側面としてじわじわ続いています。これは今に始まったことではなくLil Wayneがバンドをゲストにしたアルバムを作ったり、Linkin ParkとJay-Zがジョイントライブを行ったり、割と何年も前から試行されていたことなんですよねぇ。
Travisは元々TransplantsやソロのアルバムでHipHop界隈との交友が盛んでしたが、特に近年ではプロデューサーとしてラッパーのアルバムを手掛けることが目立っているように感じます。


J Cole / The Off-Season
Country: North Carolina, US
Label: Roc Nation
新作のリリースもそうなんですが、個人的にはバスケ関連のニュースの方が印象に残っています。アフリカのプロリーグのチームと契約し試合にも出場していましたね。ラッパーとバスケ選手、どちらもプレイヤーという点では同じですがこの二足の草鞋は今まで聞いたことがなかったのですげぇなーって感心していました。
ただそう思ったのも束の間で、バスケット選手としてデビューしてからたった2週間で早くも引退ということになったそうです。早すぎぃ・・・(笑)
引退理由は家庭の問題らしいんですが、この気まぐれさは良くも悪くもラッパーらしいというか。世間からは批判を受けたそうです。まぁ・・・そうなるわな。


Kero Kero Bonito / Civilisation
Country: London, UK
Label: Self Released
Civilisation Iの続編にあたるEP。
海外の人が原宿系を解釈するとこうなるのかなぁって感じのエレクトロなサウンド。
Vo.のSarahは日本とイギリスのミックスでこちらに住んでいたこともあるので、日本語も堪能。YouTubeに日本語を話している動画もあります。(普通にかわいい)
Civilisation IとIIが1つになったフィジカル音源をPolyvinylがリリースしています。


Assertion / Intermission
Country: Washington, US
Label: Spartan Records
Dr.が元Sunny Day Real Estateということでチェックしました。
Small Brown BikeとかAble Baker Foxのような骨太渋めなギターロック。
曲によってはFoo Fightersっぽさもあります。


Manchester Orchestra / The Million Masks Of God
Country: Georgia, US
Label: Loma Vista Recordings
今までなんとなく聴いてこなかったバンドでしたが、今作は聴いておいた方が良いような直感がしたのでチェック。WilcoとかBon Iverとか静寂の中に潜むダイナミズムを持つバンドという印象。オーケストラという名前負けしないスケールは確かに感じた。
マンチェスターなのにアメリカのバンドなんだね。


Hayley Williams / Flowers for Vases/Descansos
Country: Mississippi, US
Label: Atlantic Records
ParamoreのVo.と言えば説明不要でしょうか。
ソロアルバムは初めて聴きましたがピアノやアコースティックを基調とした曲が多く、Paramoreとして歌っているHayleyとは違った一面が垣間見える作品です。デビューしたのが早過ぎたせいか、まだ32歳という年齢に驚きを隠せない。活動キャリアだけを考えたらめっちゃベテランなのに。


以上、上半期チェックした音源を一挙紹介しました!
下半期は年末のまとめと併せて投稿しようと思っています。
好きな曲があったら是非アルバムやEP、過去の作品も聴いてみてくださいね。

KOHHのYellow Tape 5が聴きたい。
では!

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