2021/08/17

シカゴのキーマン:Seth Engel



 







Seth Engelという人物についての記事を書きました。

彼はシカゴを拠点に活動するエンジニアであり、アーティストでもあります。
大学を卒業後にエンジニアとしてのキャリアをスタート。No Sleep RecordsやRun For Cover RecordsのバンドにゆかりのあるAnalog Earthというスタジオ等で経験を積み、現在は様々なアーティストの作品作りに携わっているようです。
ちなみにこのAnalog EarthはWhirrとかCloakroomがレコーディングに使うようなスタジオです。

Sethは自分のホームページを持っており、そこに彼のキャリアがつらつらと書かれているんですが僕が知っているバンドで言うとWhat Gives、Retirement Party、Pinegrove、Ratboysなどのレコーディングやマスタリングを手掛けています。
いずれのバンドもUS Emo/Indieシーンにおいて前線で活躍していて、エンジニアとしてのSethがシカゴのキーパーソンである理由がよくわかりますね。








Sethは彼自身がプレイヤーでもあり、参加しているプロジェクトがこれまた凄いんです。
メインのバンドはOptionsというバンドなのですが、数多くのバンドでサポートや兼任をしています。僕が好きなバンドで言うとCoasterではGt.で、Great DeceriversではDr.を叩いているんですよね。彼はマルチプレイヤーなので他の楽器ももちろん堪能。
ちなみにBraidのBobやex-Loose Lips Sink ShipsのMatthewなどで結成されたLifted BellsではDr.を叩いています。あの超絶トリッキーなDr.フレーズを生み出していたのはこのSethだったのです!いや、凄すぎんか。
スタジオミュージシャンの枠にとどまらず、ライブのサポートも積極的に参加しています。Pitchfork主催のフェスにも出ているし、演者としても一流のスキルを持っているのがわかる。

Gt.を弾いているのがSeth。

Lifted Bellsのライブ映像。Dr.がSethです。上手ぇ・・・
このインテリで寡黙そうなルックスからは想像できないほどにパワフル。

今年リリースしたGreat Deceiversの最新アルバムでもDr.です。
SethのやっているバンドってSethの特徴が顕著に出ている気がします。
特にDr.の時はスネアの音とフレーズに癖がありますね。

バンドマンの中にもプロデュース業とプレイヤーを両立している人は数多くいますが、ここ最近でピンと来たのは久しぶりかなぁ。そもそもSethがこんなに多岐に渡って色々なプロジェクトに関わっている人だというのを知りませんでした・・・!

今年FloatieのVoyage Outというアルバムに出会ったのですが、これもレコーディングとミックス作業はSethが行っています。もう一時期のWill Yip並みに名前を連ねている。

そしてこの記事でもちょこちょこ貼り付けているライブ映像はPuddle SplashersというSethが関わっているYouTubeチャンネルが上げているものです。このチャンネルで取り上げられているバンドはSethにゆかりのあるバンドが多く、シカゴというローカルなシーンにスポットを当てています。ジャンルで言うとIndie/Emo/Math Rockサウンドのバンドがよく演奏していますね。ディグの参考にもなると思うので気になるバンドは見てみると良いと思います!

以上、Seth Engelという人物に焦点を当てて彼の実績を紹介してみました。
今はまだシカゴ界隈での関わりに留まっているけど、おそらくこれからIndie/Emoシーンに於いて無くてはならない存在になってくるんじゃないかなぁと予想。
プレイヤーとしての一面も楽しみですが、裏方として今後どんなバンドと関わっていくのかも非常に楽しみです。

0 件のコメント:

コメントを投稿