2022/08/07

上半期リリース作品/Loma Prieta新曲!など











近況とチェックした音源とかの話。

◆コロナ感染

7月にコロナに罹ってしまいました。丁度、感染者数が激増していた頃です。
高熱と咳、あとは発熱した初日に腰がめちゃくちゃ痛かったです。
寝てるのも辛いくらいの激痛。後で職場の人に聞いたら、ワクチンを打った時の副作用で同じ症状だったという話を聞きました。これもコロナの症状の1つだったみたい・・・

もちろん仕事は休ませてもらって、10日間自宅療養してました。
僕は独身で一人暮らしなので、体力的にも精神的にもきつかったですね。
友人や家族と連絡を取ったりしていたので、それが気晴らしになりました。

後遺症で、今現在も味覚・嗅覚が9割機能していないです。全くわからないわけではないけれど、わからないに等しい。何か匂いがするなという程度にしか認識できず、味も同じです。
毎日のご飯、ほぼ味を感じないので料理の見た目しか楽しめないという。
調べたら、味覚・嗅覚が治癒するまでに1ヵ月だった人もいれば半年かかった人も居るそう。
職場でも同じ時期にコロナになった人が居たけれど、一人は後遺症無し。もう一人は自分と同じ味覚などが麻痺してるらしい。
早く治ってほしいけど、気長に待つしか無さそうです。ぴえん。

◆印象に残ったリリース

With The Punches / Discontent
Country: New York, US
まずはPop PunkバンドのWith The PunchesがリリースしたEPです。前作からほぼ10年というブランクを経て製作されました。昨年はLate Nite Warsがアルバムをリリースして懐かしい気持ちになりましたが、WTPがカムバックするのは予想外でした。
このEPは全曲めーー-ちゃくちゃ良い。疾走感があって、Pop Punkの持つアグレッシブでキャッチ―な展開も健在。泣きの哀愁漂うメロディとかもバンバン飛び出すし、この空白の期間に何があったんだと思うくらいに化けていて、完全復活を遂げています。

Awakebutstillinbed & For Your Health / Hymns For The Scorned

For Your HealthとAwakebutstillinbedのスプリット。
これ両バンドともかなり良くて、かなり評価できる内容になっていました。
AwakebutstillinbedはSkramzの領域にも足を踏み入れているEmoという感じ。兼ねてからこういうスタイルだったみたいですが駆け抜けながら、半絶叫する歌い方とかは正に激情的で非常にエモーショナル。Yapheto Kottoとか今風にアップデートしたらこんな感じになるのかなぁって。途中からはマジでKatie Crutchfield(Waxahatchee)がゲストで参加してるんじゃないかってくらい声似てるし、Vo.の振り幅がエグいなと感じました。
For Your Health側は、前回のアルバムに比べると曲展開が整ってきたという感じ。アルバムでは良い意味で荒れ狂ったScreamoだったので、よりメジャースケールなバンドサウンドに近付いたかなという印象です。

Destroy Rebuild Until God Shows / Destroy Rebuild
Country: Michigan, US
ChiodosのCraig Owensと言えば思い出す方も居るでしょうか。
通称DRUGSは2011年にアルバムをリリースしてから目立った活動がありませんでした。当時はGothっぽさのあるEmo、Chiodosの延長線上みたいな感じ。
超久しぶりのアルバムではそういったファンシーな世界観というのはほぼ無くて、ダークでヘビィな曲が目白押しでした。
やっぱりCraigの歌唱力に圧倒されてしまう。2000年代に入って、Dischord Recordsの系譜とは違う流れの中で括られたPost-Hardcore/Emoが市民権を得るようになった時代に、一世を風靡したカリスマ的Vo.だったと言えますからね。
ほんまに天性の声の持ち主ですよ。才能。

VA / Cube: 6 Way Split
Zegma Beachからリリースされた6バンドの曲が収録されたスプリット。
収録バンドはHawak、Joliette、Our Future Is An Absolute Shadow、Elle、Burial Etiquetteというメンツ。
Hawakは昨年アルバムを出していた若手。Jolietteはメキシコで10年近く活動しているベテランで、The Dillinger Escape PlanみたいなMathcoreっぽい曲展開が印象に残ります。Audiotreeのライブにも出演しているし、割と有名みたいです。Our FutureはComa Regaliaみたいなショートチューンの中でブチ切れるタイプのSkramz。
Elleの世界観だけがやっぱり頭1つ抜きん出ているんですよ。先日Elle関連で色々調べててHxCバンドのPunchとかも相関関係にあるバンドだから、ファミリーツリー作りたいなと思いました。
あと個人的に良かったのは最後の2曲で参加しているBurial Etiquette。カナダのスリーピースバンドなんですが、アンダーグランドに寄せまくったEveryone Asked About Youといった感じ。敢えてミックスが粗かったり、iPhoneで録ったんじゃないかっていうベッドルームなレコーディング方法だったり「俺たちはDIYで全部やってます」を体現してるところとか従来のReal Screamoへのリスペクトを感じます。
Skramzってただでさえマイナーなシーンだと思ってるんですが、その中の精鋭とルーキーが一堂に会しているという内容なのでこれ1枚聴くだけでも現行のSkramzシーンを感じられるんじゃないかなと思います。

Burial Etiquetteはこのライブ映像がとても見やすいので貼っておきます。
ここで披露している曲は製作中のアルバムに収録されるらしいので楽しみです。
元々Ba.のOpheliaがピンVo.で、Gt.のJaccobがBa.弾いてたっぽい。その頃のメンバーは4人でもう脱退してしまったGt.が居たみたいなんですよね。
日本のバンドUNDERMARKとスプリットをリリースしており、そこで収録された曲のマスタリングはYou Could Be A CopのMariusが行ったみたいです。この繋がりとても興味深い。

The Violent Hearts / Everything And Nothing
Country: Bristol, UK
これは2021年の作品なんですがSharksのGt./Vo.だったJames Mattockが始めたバンド。
最初のリリースは2017年に2曲入りのシングルだったんですが、フルアルバムは今作が初めてでシングルの曲も再録されています。
Sharksで見せたThe ClashライクなUK Punkというよりも、New WaveとかPost-Punkっぽいアプローチが多いんですが、メロディがかなり良いのでどの曲も聴きやすいです。
アルバム全体を通して聴いても、全てがキラーチューンに成り得るクオリティなのが凄い。
Jamesはex-GallowsのFrank Carterとも交友関係があるようで、同じUK Punk/HxCシーン出身同士としてやっぱ繋がってんだなぁーって思いました。
Chubby And The GangというUKのバンドのVo.のインタビューで、UKのPunkシーンは狭いと言っていたのでそういうことなのかもしれない。

Wienners / TREASURE
Country: Tokyo, JP
Wienners、ってか玉屋くんがすげぇなってなっちゃう。
頭の中が無限に続くおもちゃ箱みたいになってるのかな。とにかく引き出しが凄くて、めちゃくちゃキャッチ―。その中でトリッキーさもあって、技術的にもかなりヤバイ集団だってことは忘れてはいけない。
最後に聴いたアルバムが『DIAMOND』だったんですが、ちょっと歌い方変ったのかな?なんか全体的に綺麗めというか。申し分ないくらい玉屋節炸裂で、Wiennersクオリティ。
ただねぇ・・・ごめんこれはもう完全に自分の感性の問題なんですけど、Key.はマックスじゃないとなぁってどうしても思ってしまう。初期メンバーっていうのもあるけど、バンドのサウンドにハマり過ぎてた。
アサミ・サエは歌唱力もあってパフォーマンスも素晴らしいんだけど、どうもアイドル感が強過ぎて違和感が残ってしまうのよね。
実際、最新作の『TREASURE』でもそこだけ凄く引っ掛かってしまった。んーWiennersを聴いているんだけど、なんかそうじゃない気がしてしまう瞬間があるというか。
これについては加入当時から賛否あったんじゃないかと思うんだけど、好みの問題でしかないからなぁ。

これはまだマックスが居た頃の曲。
この曲に関してはメンバー云々ではなく、単純に曲がクソかっこいい。
今聴いてもそう思う。
完全に赤石さん(toosmell records/PASTA FASTA)と吉祥寺WARPに向けて作った曲っていうのも最高なんだよな。MVに映ってるのが本人です。

Basement Gary / As BG As They Wanna Be
Country: Nice, FR
Can't Bear This PartyのメンバーとFreygoloのメンバーで結成されたバンド。
CBTPのJeanは兼ねてから色々なバンドをやっていますが、2020年にリリースされたBedroom Floorというバンドが最近の中では良かったんですよね。
からの、今回Basement Garyというバンドでアルバムをドロップしまして、これがまた絶妙なバランスで作られた作品になっています。
CBTP譲りのサイバーなアレンジを駆使したグッドメロディの応酬。かなり琴線に触れてくる仕上りになっていました。とても良い。

Wiz Khalifa / Multiverse
Country: North Dakota, US
前回リリースされたMixtape『It's Only Weed Bro』でFunkやDiscoをサンプリングしたビートが印象的でした。
上に貼った曲はアルバム1曲目なんですが、冒頭からこの陽気さはマジでテンション上がっちゃう。この曲最高過ぎるよ。
多くのラッパーがPop PunkやRockとのクロスオーバーを図る中、Wizは70-80'sに回帰していて、しかもノリと掴みがめちゃくちゃ良いから、この方向性を見出したのはかなり強みになっていると思います。所謂、バイブス高めってやつ。
今年はKendrick Lamarが5年振りにアルバムをリリースして大注目でしたが、他にも良いリリースいっぱいあるからそういうとこにも注目していきたい。
ちなみにDenzel Curryのアルバムもかなり良かったです。

元ネタはこちら。A Taste Of Honeyの"Rescue Me"。
Hiphopの面白さはこういうサンプリングからも音楽をディグれるところです。
The Gameと50 Centの"Hate It Or Love It"とかも、元ネタが良い曲なんだよね。

◆今後の期待作

No Trigger / Dr. Album
Release date: 10/28
No Triggerが久々にアルバムをリリースします!
今年EPを出していましたが、自分はそっち聴いていなくて。というのもEPがアルバムから抜粋した曲を集めたサンプラーみたいな扱いらしく、その時点でアルバムの告知も出ていたのでだったらそっちを待とうかと思った次第。
こういうOldschoolなMelodic Hardcoreって今ではかなり衰退してしまったイメージがあるんですが、Lifetimeとかを10代の頃に聴いていた身としては、やっぱり速くてキャッチーな曲は無条件で好きになってしまう(笑)

84 Tigers / Time In The Lighthouse
Release date: 10/21
Small Brown BikeとThe Swellersのメンバーで結成された新バンド。
重厚でダークなサウンドなんだけど、所々SBB節があってとても好き。The Swellersと繋がりあったんだなぁっていうのが意外でしたが、全然ミスマッチしていないしアルバム楽しみです。
SBB関連で言うと、去年J Robbinsと一緒にスプリットを出したHer Head's On Fireがフルアルバムをリリースしました。こっちもSBBとかJawboxライクなサウンドです。Vo.がSaves The DayのChrisなんですが、バンドサウンドに寄せてかちょっと荒っぽい歌い回しが多いので新鮮。

Ways Away / Nevermind The Dog
Release date: TBA
Stick To Your GunsのJesseがやっているバンドです。
Samiamのメンバーが在籍してるって知らなかったので、この組み合わせは意外でした。
Hot Water Musicとかが好きな人には刺さりそうですよねぇ。
今の所新譜のリリースは告知されていませんが、EPとかアルバムが出ることに期待してます。
STYGでは先日アルバムを出していたし、9月に新作が控えているStray From The Pathの曲にもゲスト参加したり、Trade Windってバンドでも活動してたと思うのでJesseまじ多忙やね。

Loma Prieta / Sunlight
Ralease date: 2023
Label: Deathwish
2年振りの新曲。もうね、めちゃくちゃかっこいいのよ。
Spotifyのクレジットを見ると、2023年になっているから来年新作を出すっぽいです。
2015年にリリースした『Self Portrait』では、これまでのLomaとは一線を画した新境地を見せてくれました。カオティックで狂気的な側面がごっそり削ぎ落されて、歴代Lomaの中では一番キャッチーなアルバムになっていました。
新曲を聴く限りだと、次のアルバムでは『Self/Less』『I.V.』みたいな仕上がりになるのかなと思っています。かなり楽しみだぞこれ。

今年も残すところ5ヵ月を切りました。
残りの期間も既に気になるリリースが控えているので、「これは!」と思う音源があったらまた紹介したいと思います。

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