2024/01/28

Neck Deep「Neck Deep」

 

Release Year: 2024
Label: Hopeless Records
Country: Wrexham, UK
For Fans Of: New Found Glory/All Time Low/Handguns

Track List:
1. Dumbstruck Dumbf**k
2. Sort Yourself Out
3. This Is All My Fault
4. We Need More Bricks
5. Heartbreak Of The Century
6. Go Outside!
7. Take Me With You
8. They May Not Mean To (But They Do)
9. It Won't Be Like This Forever
10. Moody Weirdo

今年一発目のレビューにして2024年のベスト候補。
自分はEarly 00'sのPop Punkを聴いて育ってきた世代です。代表的なバンドとしてBlink-182、Sum 41、Yellowcardなどなど今となっては彼らもベテランと呼ばれる立ち位置で活動しています。それこそ近年ではこの世代のバンドが一堂に会す、"When We Were Young"なんていうアラサー世代心臓ブッ刺さりフェスなんかも開催されていますね。
2010年代以降からPop Punkにも新しいムーブメントが始まり、Easycoreと呼ばれるサブジャンルが確立されました。Pop Punkに新しい風を吹き込んだサウンドが人気を博して、The Story So FarやFireworksといったバンドが登場した時期ですね。
Neck Deepもこの頃から存在感を発揮するようになっていました。
そうやってPop Punkの文脈を語り継いで行った先にNeck Deepが最後にやってくれた感がめちゃくちゃあるアルバムです。

実はNeck Deepのフルアルバムをちゃんと聴いたのは今回が初めてです。
確か過去に数曲聴いてあんまりハマらなかったんですよこのアルバムが出るまで。
で、昨今のPop Punkとかって差別化を図るために色々な要素を取り入れていてそれはそれで面白いんですが、一方でPop Punkっていうものが置き去りにされていっている感じがしてしまって、もはやこれはPop Punkなのか?と思うようなバンドが多いのも事実としてあると思っています。
そんな時代にですよ。
清々しい迄にあの頃のサウンドを表現しているのが今回のアルバムなんですよね。
もうね、フラッシュバックの洪水です。中学・高校の頃に聴いていたNew Found Gloryだったり、All Time Lowだったり色んなバンドが思い浮かびました。
これこれ!これで良いんだよPop Punkってのは!

メロディがスバ抜けてキャッチ―で曲もストレートでわかりやすい。
これはPop Punkの大原則とも言って良いような気がしていて
教科書に乗っても良いくらいPop Punkとしてのセオリーを守っている、お手本通りな仕上がりなんですよね。
トレンドは10年周期で繰り返すなんて言いますが、今から10年前は2014年で正にPop Punk戦国時代の渦中だったわけです。
今こういうど真ん中なサウンドで勝負できるっていうのは素直に凄いけれど、このタイミングで回帰するっていうことにも意味を感じました。

この曲はアルバム未収録ですが、去年シングルでリリースされたものです。
もうこのMVから「あの頃」が感じられますよね。
Neck Deepのやっていることは新しい事ではないけど、先人たちの残してきた音像をしっかり引き継いで、新世代にこういう良さが広まって、過去のバンドをディグって・・・っていうこの流れに音楽の面白さが詰まっているなと
今作はマジでおすすめだし聴いて欲しいけど、この作品を気に入ったら是非過去のバンドもディグってみてください。それはNeck Deepのルーツでもあります。

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