2022/12/31

2022年まとめ記事:邦楽編

2022リリース邦楽編です。

2022年にチェックしたリリースを振り返ります。
この記事では邦楽のみを取り上げます。
邦楽はチェックした数がかなり少ないのでSpotifyによるプレイリストは作りませんでした。
1曲ごとに動画とコメントで紹介していきます。

宇多田ヒカル / BADモード
このアルバムはとても良かったです。
ムーディなトラックからアップテンポな曲までバリエーションがあります。
楽曲制作陣もSkrillexみたいな世界のアーティストと一緒にやってるわけだから、仕上がりが当たり前に海外スタンダード。

jyocho / しあわせになるから、なろうよ
元宇宙コンビニのだいじろー率いるスーパーテクニカル集団。
LOW-PASS、heliotropeといった国内Indie/Emo/Mathシーンの精鋭が集結しただけあって当初からテクニックで魅了する要素が強かったけど、上に貼った"悲しみのゴール"でネクストレベルに到達した感あります。
Topshelf Recordsと契約したので人気に火が付くのも時間の問題になってきました。
これからが楽しみですね。

My Hair is Bad / angels
Punkの持つ熱量とJ-Rockのわかりやすさの塩梅が良いですよねこのバンドは。
しかもメロディもかなりキャッチーで耳馴染みが抜群。
恋愛観とか日常的な情緒を詩的に書き上げるVo.の人気っぷりに嫉妬ですわ。
このアルバムには入っていないけど"愛の毒"みたいなショートチューンで激情的な曲も作っちゃうのはマジセンスを感じます。

Tohji / t-mix
MALL BOYSの一件があってから以前ほどアクティブな様子を見られなかったけど、満を時してリリースされたのが今作。
ファッションも音楽性もTohjiワールド全開なんだけど、すげーPopな側面もあるんだよねぇ。
Mura Masaのアルバムにも客演で参加してたのはマジビビったです。

österreich / 遺体
僕は国内だと間違いなくthe cabsが一番好きなんですが、そのメンバーだった高橋國光によるプロジェクト。
海外のEmo/Skramzに共鳴するエモーショナルな曲が多く、ひたすらに裏で鳴り続けるアルペジオがめちゃくちゃ好きなんですよねぇ。どうやったらこんなフレーズ思いつくんだろう。
あと単純に残響レコードの出身の人達がこのプロジェクトに参加しているのが嬉しい。ハイスイノナサとかcinema staffとか、このEPではないけどPeople In The BoxのメンバーがDr.叩いてる曲もあるし本当にオールスターって感じです。

the band apart / Ninja of Four
このアルバムはマジで良かったです。2022邦楽ベストアルバムはこれかなぁ。
それくらい何回も聴いたし、やっぱりキャッチーって正義だなを再認識させられる仕上がりでした。
"夕闇通り探検隊"っていう曲名も最高です。
元ネタは間違いなく初代プレステで発売された同名のゲームでしょう。
今ではプレミアついてて数万出さないと買えなくなってます。

Wienners / TREASURE
こちらの記事で思ったことを書いたので割愛。

KOHH / The Lost Tape
もうリリースはないかと思っていたけど、レアトラック・未公開曲を収録したアルバムがドロップ。
V6に楽曲提供した"雨"のKOHHバージョンが聴けるとは。
作を追うごとに自分のラッパーとしての立ち位置とか、環境っていうところにスポットを当てたリリックが増えていって内面を歌う曲が多かったけど、KOHHの元々の持ち味と言っても良い適当なリリックが所々に散りばめられていて、このゆるさ加減が良い。

STUTS / Orbit
Hiphopシーンにおいてはその名を知らない者はいないほどのトラックメーカー。
去年はTBSの某ドラマの主題歌を手掛け、週ごとに違うラッパーが客演で参加するという面白い試みをやってのけました。
今のチェーンソーマンに通ずるものがあるような。
ラッパーが歌ってる曲も良いけど、こういうアンビエントなトラックも好き。

大森靖子/ 超天獄
学生の頃から存在は知ってたけど曲はあまり聴いたことがなかったです。
なんとなく聴いてみるかっていう感じで聴いてみました。
最初は歌い方の癖に慣れなかったけど、言い換えれば表現力がずば抜けてる。
何回か聴いてるうちに気にならなくなったし、曲もすげぇPopで聴きやすい。
メンヘラ界のボスだしアイドル感強いのかなぁとか思ってたけど意外とそんなことないのもギャップでした。
アルバムの最後を飾る"最後のTATTOO"って曲もかなり好き。
曲中で「バーーーカ!」ってクリープハイプも言ってたな。なんか通ずるものありますね。

大門弥生 / I NEED TO BE ME, YOU NEED TO BE YOU
最後に聴いた彼女は結構Hiphop的側面が強くて、ラップしていた印象があったけどいつの間にかラガなアーティストになっていました。
この曲はリミックスじゃないノーマルVerも良いです。

KANDYTOWN / LAST ALBUM
文字通りKANDYTOWNとしては最後のアルバム。
MC、DJ、クリエイターなど様々な分野のメンバーが集まったクルーです。
IOとかKeijuは他のラッパーの曲で客演として参加してることも多いので知ってる人も多そうです。
ギャングスタとか不良というよりは、カッコいい兄ちゃん達ってイメージ。
曲もCity Popとかボサノバなんかの要素があってオシャレ。
逆に男っぽいタフさとかHardcore感はあまり感じなかった。

MIYACHI / CROWS
日本語ワカリマセンーで有名なあの人です。
1stアルバムでは日本語と英語を巧みに織り交ぜた曲で、言ってしまえばインパクトだけが残るって感じの仕上がりでした。
今作ではビートの良さも引き立っていて日本ではあまり見かけないドリルを取り入れたりしてるのも、USの空気感を肌で知ってるから故っていうのありそうだなと。
あと単純にバイリンガルかっけぇ。

tricot / 不出来
2020年から毎年アルバムを出している制作意欲の高さ。
去年出した『上出来』と対照となる『不出来』というアルバム。
ごめんこれ文字通り不出来でした。
俺tricotすげぇ好きなのに、刺さる曲が1つもないというまさかの結果でした。
唯一良かった曲も前作に収録されていたトラックのRemixというオチ。

ELLEGARDEN / The End of Yesterday
こちらの記事に思いの丈を書いてます。

PassCode / Reverberate
PassCodeはメタル×アイドルっていう方向性を打ち出したのは良いものの、当時アイドル戦国時代でかつBABYMETALに全部掻っ攫われてしまったっていうイメージが付いたままだったんですよね。
曲はかっこいいしメンバーのビジュアルも良いから、あと1つパンチの効いた要素があればもっと売れるはず。

Mony Horse / MONIBUM
KOHHからの影響がかなり色濃く出ているアルバムになっています。
全体的にキャッチーで聴きやすいです。
この曲はSEEDAのバースがマジで好き。
あと田我流がセルフサンプリングしてる"最期かも"って曲も好き。
年の瀬リリースでけっこう爆弾級にインパクトある仕上がりだったので、これ年内に聴けてほんと良かったです。

arne / abyss
自分がいま一番注目しているのがこのバンドです。
去年知ってEPを聴いてからハマってしまいました。
今のところEPかシングルでのリリースしかないからアルバムで曲聴きたいなって思います。
本人たちもthe cabsを始めとした国内外のMath/Emoから影響を受けており、それらをPopに仕上げているからメロディがめちゃくちゃ刺さります。
この辺の手腕なんかはcinema staffにも通ずるところがある。
まだ知らない人は今から目を付けておいて古参アピールできるようにしておきましょう。


以上が2022年にチェックした日本の音楽でした。
自分は情報源が海外に偏ってるからどうしても情報が少なくて。
Brooklyn Veganみたいにジャンル問わず国内のリリースインフォ流してるサイトあったら教えて欲しいくらいです。
来年はもう少し日本の音楽も聴いていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿